【薬剤師が教える】整腸剤

市販薬

おなかが張っていたり、便秘の時に購入を検討するかと思います。
今回は整腸剤について解説させていただきます。

おなかの不調の原因は?

偏った食事や不規則な生活習慣が原因で、一過性の軟便やお腹の張り、便秘になることがあります。これに関しては市販薬で対応が可能です。

生ものを食べたり、火の通りが甘かったり、食あたりですか?

食べ過ぎ・飲みすぎですか?

冷房など寒い環境のせいで冷えていませんか?

ここ数日の生活を思い返してみてください!

 

必ずに病院へ行くべき症状

  1. 血便:ウンチとともに肛門から出血があり、便器の水が赤くなること。
  2. ガスがたまって出ない:お腹の下のほうだけ張っていて、おならが出ていない状態。
  3. 下痢と便秘を繰り返す。
  4. 吐き気や発熱など別の症状もある。
  5. 激しい腹痛。

疲れなどによる免疫低下で起こる細菌性・ウイルス性の下痢は、必ず受診が必要です。

また、長引く不調は大腸がんや腸閉塞などの重篤な疾患が隠れていることがるので、恥ずかしがらず胃腸科・肛門科などの専門科医に診察を受けていただきますようお願いします。

 

薬の選び方

整腸生菌のみを配合した指定医薬部外品。(←軽度の軟便のみの時におすすめ。)

整腸生菌にさらに納豆菌やビタミンなどを加えた医薬品。
(↑軟便と消化不良などの症状が二つ以上あるときにおすすめ。)

この二つに大きく分類されます。
「医薬品の方が効くのではないか!?」ということではなく、

ご自身の体調に合わせて必要な成分や今飲んでいる薬との飲み合わせを考えながら選んで下さい!
※既往歴・副作用歴などは影響しないものとして記載させていただきます。

家族みんなで使いたい。下痢・軟便、便秘気味。

⇒整腸成分のみの製品がいいと思います。
新ビオフェルミンであれば、錠剤と粉の2種類あるので小さいお子さんから服用可能です。
ビオスリー・強ミヤリサン錠などもおすすめです。

生後3ヶ月から服用できるものもありますが下痢が続くと脱水になりやすいので、
出来ればご受診を。

 

 

 

食べ過ぎ・飲みすぎで便が緩い、お腹が張る。

⇒太田胃散整腸薬
こちらの商品は整腸生菌以外に消化酵素や生薬が入っているので、消化不良の改善や便が緩いのを改善する生薬が入っておりお薦めです。

 

腸内環境を改善しておなかの調子を整えたい人、不規則な生活でおなかの調子が乱れている人。

⇒ビオフェルミンVC
この商品は整腸生菌+ビタミンC・B2・B6が入っているのでおなかの菌の増殖が期待できます!

 

消化不良・吐き気・お腹の張り・便秘・下痢などたくさんの効果が欲しい

⇒ザ・ガード
この商品はビフィズス菌だけではなく、乳酸菌・納豆菌と菌の種類が多いところが特徴的です。

納豆菌が入っているので納豆を食べているのと同じ状態!
ワーファリンを飲んでいる人は飲めません!!
沈降炭酸カルシウムが入っているので甲状腺機能障害を持っている人は高カルシウム血症になることがあります。
甲状腺機能低下症の方は飲むことが出来ません!(禁忌)
他の整腸剤にしてくださいね。

 

お腹が張る。おならばかり出て困る。

⇒ガスピタン
https://www.kobayashi.co.jp/brand/gaspitan/

こちらの商品は整腸生菌と消泡剤が入っているのでガスだまりによる張りを改善してくれます。

 

 

整腸剤は安全という思い込みに注意!

医療用の整腸剤は、整腸生菌が1種類ですが、市販のものは複数成分を配合しているので飲み合わせは注意が必要です。

ザ・ガードのところでも注意喚起させていただきましたが、
ワーファリンを服用している方は納豆菌によりワーファリンの効果が減弱してしまい、血栓ができやすくなってしまいます!!!
沈降炭酸カルシウムにはカルシウムが含まれているので甲状腺機能低下症の方は高カルシウム血症になってしまうことがあるので飲むことが出来ません!!!

今飲んでいる薬や、持病(既往歴)はしっかりと覚え薬剤師に確認してから購入しましょう。

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